中学受験のオンライン個別指導の選び方|塾との併用・講師・費用と体験で見ること

中学受験のオンライン個別指導の選び方|塾との併用・講師・費用と体験で見ること

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中学受験のオンライン個別指導は、「集団塾の代わり」ではなく「家庭でつまずいている部分を任せる先」として選ぶと、費用に見合った効果が出やすくなります。塾の宿題が回らない、算数の一部の単元だけが崩れている、志望校の過去問を誰かに見てほしい。悩みの種類によって、合う先生も必要な回数も変わるからです。この記事では、集団塾との役割分担、任せたいことの決め方、講師の見分け方、費用の計算方法、公式情報で確認できたサービスの特徴、始める手順とよくある失敗を、マナモン塾のスタッフが保護者の目線で整理しました。

目次

中学受験のオンライン個別指導とは?集団塾との役割分担

自宅の机で問題に取り組む小学生
Photo by Annushka Ahuja on Pexels

オンライン個別指導は、パソコンやタブレットのビデオ通話で、先生と1対1の授業を受ける学び方です。中学受験では、大手の集団塾に通いながら、足りない部分を個別指導で補う使い方が中心です。塾に通わずに受験を目指す家庭が、学習の計画づくりから任せる使い方もあります。

集団塾は、決まったカリキュラムを同じペースで進め、テストで現在地を確かめるのが得意です。一方で、授業についていけなかった単元を戻って教え直したり、子ども一人ひとりの宿題の量を調整したりするのは難しい面があります。個別指導はこの「塾ではできない部分」を埋める役割だと考えると、選び方がぶれません。

オンラインなら送り迎えがいらず、塾のない日の夜でも授業を入れやすいのが利点です。塾の帰りが遅くなる高学年では、移動の時間がないことが大きな助けになります。

頼む前に「何を任せたいか」を決めます

中学受験の個別指導で頼めることは、大きく3つに分かれます。どれを任せたいかで、必要な先生のタイプと授業の回数が変わります。

授業で分からなかった単元の穴埋め

「比と割合が分からないまま次の単元に進んでしまった」のように、特定の単元の理解が抜けている場合です。塾の授業の復習に合わせて、週1回、短めの授業で十分なことが多いです。

宿題の取捨選択と学習計画の管理

塾の宿題が多すぎて回らない、何から手をつければいいか親子で迷っている場合です。教えること以上に、テストの結果を見て「今週はこれだけやる」と決めてくれる役割が大切になります。保護者との面談や報告の仕組みがあるかを確かめましょう。

志望校の過去問対策

6年生の秋以降は、志望校の過去問の解き直しと、出題の傾向に合わせた練習が中心になります。志望校や同じレベルの学校の入試を経験した先生だと、時間配分や捨てる問題の判断まで具体的に教えてもらえます。

講師は「受験の経験」と「教える経験」の両方で見ます

ノートに図を描きながら考える子ども
Photo by Katerina Holmes on Pexels

中学受験の個別指導では、先生自身が中学受験を経験しているかがよく注目されます。ただ、受験に合格したことと、分かりやすく教えられることは別の力です。両方を確かめてください。

比べる点中学受験経験のある大学生講師指導経験の長いプロ講師
強み最近の入試や塾の教材を体験している多くの生徒を見てきた判断の速さ
子どもとの距離年が近く「先輩」として話しやすい落ち着いて任せやすい
確かめたいこと教え方の分かりやすさ・続けて担当できるか志望校のレベルへの対応・料金

受験を経験した先生の強み

自分も同じ塾の教材やテストを経験した先生は、「この宿題は飛ばしてよい」「この単元は今やり直したほうがよい」という判断を、自分の体験に基づいて話せます。難しい問題の考え方の入り口を、子どもの目線で伝えてくれることも多いです。

体験授業で確かめたいこと

出身校の名前だけで決めず、体験授業で「子どもがどこで間違えたのかを先生が言葉にできているか」を見てください。正しい解き方を見せるだけでなく、子どもの解き方のどこがずれていたかを指摘できる先生は、短い時間でも効果が出やすくなります。

費用は「30分あたりの授業料」で計算します

オンライン個別指導の料金は、30分あたりの授業料を基準にしているところが多く、授業の長さと回数で月額が大きく変わります。表示の金額をそのまま比べず、自分の家の回数で計算し直してください。

月額の計算のしかた

月額は「30分あたりの授業料 × 1回の長さ(30分の何倍か)× 月の回数 + 月ごとの固定費」で計算できます。週1回60分なら、30分の授業料の8倍に固定費を足した金額が目安です。6年生になると回数が増えやすいので、増やしたときの金額も先に計算しておくと慌てずに済みます。

授業料以外にかかるお金

入会金、学習サポート費のような月ごとの固定費、自習室などのオプション料金があるかを確認します。集団塾と併用する場合は、塾の月謝と講習費に上乗せになるため、1年分の合計で考えることが大切です。

公式情報で確認できた3つの選択肢

パソコンで先生とオンライン授業を受ける小学生
Photo by Atlantic Ambience on Pexels

中学受験に対応したオンライン個別指導を3つ、各公式サイトの情報(2026年10月確認時点)をもとに紹介します。おすすめの順番ではありません。

トウコベ(東大生中心の講師とLINEでの質問対応)

株式会社MANABI(ウィザスグループ)が運営する トウコベ は、東大生を中心とした講師によるオンライン個別指導です。授業は週1回45分から、15分単位で調整できます。特定商取引法に基づく表記では、中学受験をする小学5〜6年生の授業料は30分あたり2,750円、小学1〜4年生は2,695円(いずれも税込)で、入会金19,800円と学習サポート費月3,850円(いずれも税込)がかかります。

LINEで24時間質問ができ、講師が毎週の学習計画と宿題の管理を行い、授業後にはLINEで授業の報告が届くと案内されています。講師の変更は無料で、理由を問わない30日間の全額返金保証があります。まずは無料の勉強相談や資料のダウンロードから始められます。

トウコベPRIME(最難関中学の受験に絞ったコース)

トウコベPRIME は、トウコベの中学受験対策専門のサービスです。講師は全員が最難関中学の合格者と案内されています。模試の結果や塾の進度をもとに、合格から逆算した月間・週間の学習計画をつくり、宿題の取捨選択まで手伝う点が特徴です。

すべての授業が録画され、授業後には担当講師のレポートが届きます。担当講師へのLINEでの質問、月1回の保護者面談、3時間前までの連絡での振替・キャンセル無料も案内されています。大手塾との併用が前提の設計で、料金は公式ページに載っていないため、無料受験相談で確認してください。

GIPSの中学受験コース(塾なし受験の計画づくりにも対応)

株式会社GIPSが運営する オンライン家庭教師GIPS には中学受験コースがあります。料金は、30分あたりの指導料(学生・社会人講師990円、プロ講師1,375円)に、月の基本料金(小学1〜5年生6,578円、小学6年生8,778円)を足す型で、いずれも税込です。入会金はなく、塾に通わずに受験する場合は、専門スタッフが長期のカリキュラムを作ると案内されています。無料体験は1回60分です。

比べる点トウコベトウコベPRIMEGIPS
講師東大生中心最難関中学の合格者学生・社会人・プロ
授業料の目安小5〜6は30分2,750円公式ページに記載なし30分990円〜1,375円
月の固定費学習サポート費3,850円相談で確認基本料金6,578円〜
入会金19,800円相談で確認なし
特徴LINE質問・毎週の計画授業の録画・月1回面談塾なし受験の計画づくり

金額はいずれも税込です。料金や条件は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

始めるまでの5ステップ

中学受験は学年ごとにやることが変わるため、始める前の準備で、その後の1年の進めやすさが決まります。

ステップ1|直近3回分のテストを並べる

塾のテストや模試の結果を3回分用意し、教科と単元ごとにどこで点を落としているかを確かめます。点数より「どの単元で毎回間違えているか」が、任せたいことを決める手がかりになります。

ステップ2|任せたいことを一つに絞る

単元の穴埋め、宿題と計画の管理、過去問対策のうち、いま一番困っているものを一つ選びます。全部を頼もうとすると、回数も費用も膨らみます。

ステップ3|無料相談で料金と講師の候補を聞く

相談では、塾名とクラス、志望校の候補、塾のない曜日を伝えます。そのうえで「週1回60分なら月いくらか」「どんな経歴の先生になりそうか」を具体的に聞いてください。

ステップ4|体験授業は苦手な単元で受ける

体験には、実際に間違えた問題を持っていきます。得意な単元だと、先生の教え方の違いが見えにくいからです。授業のあと、子どもに「どこが分かった?」と聞いて、自分の言葉で説明できるかを確かめます。

ステップ5|塾のスケジュールと合わせて曜日を決める

個別指導は、塾の授業の翌日や、週末のテストの前に置くと効果が出やすくなります。塾の宿題をする時間が削られないよう、1週間の予定表に書き込んでから決めましょう。

よくある失敗と避け方

机に向かって問題集を解く子どもの手元
Photo by Maria Turkmani on Pexels

中学受験の個別指導で起きやすい失敗は、どれも「足し算で考えてしまうこと」から始まります。

個別指導の宿題まで増えて、塾の宿題が回らなくなる

個別指導でも宿題が出ると、子どもの勉強時間が足りなくなります。個別指導の先生には「塾の宿題の中から優先順位をつけてほしい」と伝え、新しい宿題を増やさない形にしてもらうのが基本です。

6年生の秋から慌てて始める

入試が近づいてから先生を探すと、相性を確かめる時間がありません。過去問対策を頼みたい場合でも、5年生の終わりから6年生の夏までに、一度体験しておくと安心です。

保護者と先生の方針が食い違う

塾の先生、個別指導の先生、保護者がそれぞれ違うことを言うと、子どもが混乱します。月に一度は、個別指導の先生と方針をすり合わせる機会をつくってください。面談や報告の仕組みがあるかは、選ぶときの大切な基準です。

オンライン個別指導が向かない場合もあります

次のような場合は、回数を増やす前に、生活や学び方を見直したほうがうまくいくことがあります。

  • 塾と習い事で毎日の予定がいっぱいで、睡眠時間が削られている
  • 画面越しだと集中が続かず、対面のほうが落ち着いて考えられる
  • 理解はできているのに、問題を解く量が足りていないことが原因で点が取れていない
  • 本人が中学受験そのものに迷いを持っていて、気持ちの整理が先に必要

どれにも当てはまらず、家庭だけでは手が回らないと感じているなら、まずは無料相談で今の状況を話してみるところから始めてください。

よくある質問

Q. 何年生から始めるのがよいですか?

A. 決まった時期はありませんが、塾のテストで同じ単元のつまずきが続いたときが一つの目安です。算数は前の単元の理解が次につながるため、つまずきに気づいた学年のうちに手を打つほうが、取り戻す時間が短くて済みます。

Q. 大手塾と併用しても大丈夫ですか?

A. 併用を前提にしているサービスが多くあります。塾の教材やテストを使って授業をしてもらうと、内容が重ならずに済みます。塾名とクラス、使っている教材を最初の相談で伝えておきましょう。

Q. オンラインで算数の図形は教えてもらえますか?

A. 画面共有やホワイトボード機能、手元を映すカメラを使えば、図を描きながらの説明もできます。子どものノートを先生に見せやすいよう、タブレット用のスタンドや手元を映す工夫をしておくとスムーズです。

Q. 費用はどのくらいを見込めばよいですか?

A. 授業料は30分単位で決まるところが多く、学年や講師、回数で大きく変わります。この記事の計算方法で、週1回60分の場合と週2回の場合の2通りを出し、入会金と月ごとの固定費を足して比べてください。

Q. 先生が合わないときはどうすればいいですか?

A. 早めに運営に相談して交代をお願いしましょう。講師の変更を無料で受け付けているサービスもあります。中学受験は時間が限られているので、合わないまま数か月続けるより、早く切り替えるほうが子どもの負担も小さくなります。

中学受験のオンライン個別指導は、テストから任せたいことを一つに絞り、自分の家の回数で費用を計算し、苦手な単元で体験してから選ぶ。この順番を守れば、塾との併用でも無理のない形がつくれます。親子で抱え込まず、上手に人の手を借りてください。

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