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通信制高校は、毎日通わなくても高校卒業の資格が取れる高校で、サポート校はその通信制高校で学ぶ生徒の勉強や生活を支える民間の教育施設です。名前が似ていても役割は別で、費用も別々にかかることが多いため、仕組みを知らないまま選ぶと「思っていた通い方と違う」「総額が想定より高い」ということが起こりがちです。この記事では、全日制以外の進路の種類、通信制高校とサポート校の違い、費用の形、資料請求から見学・個別相談までの進め方を、マナモン塾のスタッフが中学生の保護者の目線で整理しました。
全日制以外の高校にはどんな進路があるか

中学校を卒業したあとの高校は、全日制だけではありません。授業の時間帯や通う日数が違う「定時制」と「通信制」があり、どれを卒業しても高校卒業の資格は同じです。
| 進路 | 通う日数の目安 | 学び方 | 合いやすい子 |
|---|---|---|---|
| 全日制高校 | 平日は毎日 | 朝から夕方まで授業を受ける | 毎日の登校と集団生活が負担にならない子 |
| 定時制高校 | 平日は毎日(1日の授業は短め) | 昼間や夜間の時間帯に授業を受ける | 働きながら、または自分の時間帯で通いたい子 |
| 通信制高校 | 学校により年数日から週5日まで | レポート・スクーリング・試験で単位を取る | 自分のペースで学びたい子、通学日数を調整したい子 |
| 通信制高校+サポート校 | サポート校に週1〜5日など | サポート校で勉強を見てもらいながら通信制の単位を取る | 一人で計画的に進めるのが難しい子、学び直しが必要な子 |
卒業資格はどの課程でも同じ
通信制高校を卒業しても、全日制と同じ「高等学校卒業」の資格になります。大学・短大・専門学校の受験資格も同じです。願書や履歴書に書く学校名は、在籍している通信制高校の名前になります。
「通信制」と聞いて想像する姿は学校によって違う
通信制高校には、ほとんど登校しない学校もあれば、週5日通って全日制に近い生活を送れる学校もあります。同じ「通信制」でも、通い方・授業の受け方・費用は学校によって大きく違うので、名前ではなく中身で比べることが大切です。
通信制高校で卒業するまでの仕組み
通信制高校は、授業を毎日受ける代わりに、「レポート(課題の提出)」「スクーリング(学校での授業)」「試験」の3つで単位を取っていきます。
単位はレポート・スクーリング・試験で取る
科目ごとに決まった数のレポートを出し、決まった時間のスクーリングに出席し、試験に合格すると単位が認められます。卒業には、74単位以上の修得、3年以上の在籍、特別活動への参加が必要です。高校を途中で移る転入・編入では、前の学校で取った単位や在籍期間を引き継げる場合があります。
スクーリングの場所と日数を必ず確認する
スクーリングは、通信制高校の本校や、学校が認めた施設で行われます。本校が遠い県にあり、年に数日、泊まりがけで行く形の学校もあります。「家から通える場所で受けられるのか」「年に何日なのか」は、子どもの負担に直結するので最初に確かめましょう。
サポート校とは?通信制高校との関係

サポート校は、通信制高校に在籍する生徒が、レポートの進め方や試験勉強、生活面の相談などの支えを受けるために通う民間の施設です。学校教育法上の「高校」ではないため、サポート校だけに通っても卒業資格は取れません。
サポート校に通う場合は2つに在籍する
サポート校を利用する生徒は、提携先の通信制高校に入学し、同時にサポート校にも入ります。卒業資格は通信制高校から、日々の勉強の手助けはサポート校から受ける、という分担です。パンフレットにはサポート校の名前が大きく出ていても、在籍校は別の名前の通信制高校になる点を押さえておきましょう。
サポート校が担うこと
多くのサポート校は、レポートの進め方の指導、試験対策、中学校の内容からの学び直し、大学受験の勉強、カウンセリング、進路相談などを行います。中には、提携校のスクーリングをその施設で受けられるように認められている所もあり、そうした所なら遠くまで行かずに済みます。どこまでがサポート校の中でできるのかは、施設ごとに違います。
費用は「通信制高校の学費+サポート校の費用」で考える

通信制高校の費用は、主に入学金、授業料(取る単位数に応じて決まる学校が多い)、施設設備費や教材費などです。サポート校を使う場合は、その費用が別にかかります。
就学支援金が使えるのは高校の授業料
国の「高等学校等就学支援金」は、2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制高校では年額33万7,200円を上限に、授業料の範囲で支援されます(文部科学省・政府広報の案内、2026年10月確認時点)。申請は入学後に学校から配られる書類で行います。この支援金は高校の授業料に対するもので、サポート校の費用には使えません。都道府県によっては入学金などに独自の補助がある場合もあるので、住んでいる地域の制度も確認しておきましょう。
3年間の総額で比べる
サポート校の費用は月謝のように払う所もあれば、年額でまとめて払う所もあり、表示のしかたがそろっていません。比べるときは、入学金・授業料・サポート費・教材費・スクーリングの交通費や宿泊費まで入れた「3年間の総額」と、「就学支援金を引いたあとに家庭が払う額」を書き出すと、違いがはっきりします。
通学に慣れずにコースを変えたり、退学したりすることもあり得ます。サービス開始後の返金の扱いは施設ごとに決まりがあるので、入学前に契約書面で確認しておくと安心です。
学校・サポート校を選ぶ4つの判断基準
選ぶときは、パンフレットの雰囲気よりも、子どもの今の状態と卒業後の進路に合っているかで判断します。
通う日数を子どもが選べるか
最初は週1〜2日から始め、慣れたら増やせる学校は、中学校で登校がつらかった子に合いやすい形です。反対に、毎日通う生活リズムをつくりたい子には、週5日のコースがある所が向いています。途中でコースを変えられるかも確認しましょう。
中学校の内容からやり直せるか
中学校の勉強に抜けがあると、高校の内容でまたつまずきます。中学の範囲に戻って学べる時間や教材があるか、個別に見てもらえるかは、学力に不安がある場合に大切な基準です。
進路の支えが具体的か
「大学進学に強い」と書いてあっても、中身はさまざまです。受験科目の授業があるのか、総合型選抜などの書類や面接の指導があるのか、専門学校や就職の相談にも乗ってくれるのかを、具体的に聞いてください。
スクーリングの場所と日数
先に触れたとおり、スクーリングが遠方で泊まりがけになる学校もあります。普段通う場所でスクーリングまで受けられるか、遠方なら年に何日・どこへ行くのかを確認しておくと、入学後の負担が読めます。
明光義塾高等学院の場合(公式情報で見る一例)
ここでは、通信制高校のサポート校の一例として、明光義塾高等学院を公式サイトの情報(2026年10月確認時点)で紹介します。おすすめの順番を示すものではありません。
明光義塾高等学院 は、個別指導塾の明光義塾のグループ会社である株式会社明光みらいが運営しています。高校卒業資格は提携校の「さくら国際高等学校」で取得する形です。東京の高田馬場キャンパスは提携校のスクーリングを受けられる施設として案内されており、通学で卒業まで学べるとされています。コースは、大学進学を見据えて週5日通う「週5バランスコース」と、週3日で高校卒業の単位を中心に進める「週3ステップコース」があり、中学の内容に戻った学習の時間も設けられています。
都内に通えない場合は、自宅で学ぶ「オンラインコース」と、全国の明光義塾の教室で学ぶ「連携コース」があります。どちらもスクーリングは年に1回、東京で5日程度と案内されています(補講や転入時の単位数によって追加になる場合あり)。連携コースは、近くの明光義塾の教室に同時に入会する形で、一部対象外の地域があります。学費の具体的な金額は公式サイトには載っておらず、入学金・教材費などを含む費用は資料や申込書面で案内される形です。入学選考は面接で、学力試験はありません。
資料請求から入学までの5ステップ
学校選びは、中学3年生の夏から秋に動き出す家庭が多いですが、年度の途中から入れる学校もあります。次の順で進めると、比べやすくなります。
ステップ1|子どもと「何を優先するか」を話す
通う日数、勉強のやり直し、大学進学、友達づくりなど、子どもが何を大事にしたいかを先に話しておきます。保護者だけで決めると、入学後に通わなくなることがあります。
ステップ2|3校ほど資料請求する
条件の違う学校を3校ほど選び、資料を取り寄せます。資料が届いたら、在籍する通信制高校の名前、スクーリングの場所と日数、費用の内訳を、同じ表に書き写して比べます。
ステップ3|説明会か個別相談で質問する
資料で分からなかった点は、説明会や個別相談で聞きます。オンラインで受けられる所も多いので、遠方の学校も比べられます。個別相談では、子どもの今の状態を伝えたうえで、どの通い方を勧められるかを聞いてみてください。
ステップ4|子どもと一緒に見学する
候補を2校ほどに絞ったら、子どもと一緒に見学します。教室の雰囲気、先生と生徒の距離感、通学にかかる時間は、実際に行かないと分かりません。
ステップ5|費用と条件を書面で確かめて決める
出願の前に、3年間の総額、就学支援金の手続き、コース変更や退学時の扱いを書面で確認します。その場で決めるよう急かされても、家に持ち帰って家族で話してから決めて構いません。
見学・個別相談で聞いておきたいこと

見学や個別相談では、次のことを聞いておくと、入学後のずれを防げます。
- 在籍する通信制高校の名前と、本校の所在地
- スクーリングを受ける場所・時期・日数と、交通費や宿泊費の有無
- 1年目にかかる費用と、3年間の総額の目安(就学支援金を引く前と後)
- 中学校の内容に戻って学ぶ時間があるか、個別に見てもらえるか
- 通う日数やコースを途中で変えられるか
- 卒業生の進路の内訳(大学・専門学校・就職など)
- 登校が難しい日が続いたときに、どう連絡し、どう支えてくれるか
答えをメモしておき、学校ごとに同じ項目で比べると判断しやすくなります。
よくある失敗と、向かない家庭
通信制高校とサポート校は合う子には心強い選択肢ですが、選び方を間違えると負担が増えます。
よくある失敗の一つ目は、在籍校の名前を確認せずに決めてしまうことです。サポート校の名前だけで話を進め、在籍する通信制高校の所在地やスクーリングの条件を知らないまま入学すると、「年に数日、遠方に行く必要があった」と後から分かることがあります。
二つ目は、毎月の金額だけで比べることです。月々の金額が安く見えても、年額の施設費や教材費、スクーリングの費用を足すと逆転することがあります。必ず3年間の総額で比べましょう。
向かない家庭の特徴
一人で予定を立ててレポートを進めるのが苦手なのに、登校日数がとても少ない学校を選ぶと、提出が遅れて単位が取れないことがあります。また、サポート校の費用を含めた総額が家計に重い場合は、登校日数の多い通信制高校や、定時制高校を含めて考え直すことも大切です。部活動や学校行事を全日制と同じように楽しみたい子は、行事や部活の内容を事前に確かめてください。
よくある質問
Q. 通信制高校から大学に進学できますか?
A. できます。卒業資格は全日制と同じなので、受験資格に違いはありません。ただし、受験に必要な科目の勉強は自分で計画して進める必要があるため、受験指導がある学校やサポート校を選ぶか、塾などを組み合わせる家庭が多いです。
Q. サポート校に通わないと卒業できませんか?
A. いいえ。サポート校は必須ではありません。レポートや試験を自分で計画して進められる子なら、通信制高校だけでも卒業できます。勉強の進め方に不安がある場合に、サポート校を足す形です。
Q. 中学校をほとんど休んでいても入学できますか?
A. 面接や作文のみで選考する通信制高校やサポート校は多く、出席日数だけで判断されないことが一般的です。ただし選考の方法は学校ごとに違うので、資料や個別相談で確かめてください。
Q. 途中で全日制から通信制に移ることはできますか?
A. できます。転入・編入では、前の学校で取った単位や在籍期間を引き継げる場合があり、同級生と同じ時期に卒業できることもあります。どの単位を引き継げるかは学校ごとに違うので、在籍中の学校の成績の記録を持って相談すると話が早く進みます。
Q. 就学支援金はサポート校の費用にも使えますか?
A. 使えません。就学支援金は高校の授業料に対する支援で、私立の通信制高校では年額33万7,200円が上限です(2026年度)。サポート校の費用は家庭の負担になるので、総額を計算するときは分けて考えてください。
Q. 見学は子どもが乗り気でなくても行ったほうがいいですか?
A. 無理に連れて行く必要はありません。まずは保護者だけで個別相談を受け、オンラインの説明会や動画で雰囲気を見せるところから始めると、子どもが興味を持つきっかけになることがあります。
通信制高校とサポート校は、在籍する学校の名前とスクーリングの条件を確かめ、3年間の総額で比べ、子どもと一緒に見学してから決める。この順番を守れば、大きく外すことは減らせます。気になる学校が見つかったら、明光義塾高等学院 のような学校の資料を取り寄せて、同じ項目で比べるところから始めてみてください。
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