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総合型選抜(旧AO入試)は、学力試験の点数だけでなく、志望理由書や面接、小論文などを通して「その大学で何を学びたいか」と「大学が求める学生像に合っているか」を見る入試です。準備には時間がかかり、高校の勉強や部活と並行して進めることになるため、早めに仕組みを知っておくと慌てずに済みます。この記事では、ほかの入試との違い、学年ごとの準備、塾を使うかどうかの判断、塾の選び方と料金の見方、無料相談の受け方を、マナモン塾のスタッフが保護者の目線で整理しました。
総合型選抜とは?一般選抜・学校推薦型選抜との違い

大学の入試は、大きく「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3つに分かれます。総合型選抜は、出願書類と面接などを組み合わせて、受験生の意欲や適性を多面的に評価する入試です。
| 比べる点 | 一般選抜 | 学校推薦型選抜 | 総合型選抜 |
|---|---|---|---|
| 主に見るもの | 学力試験の点数 | 調査書と高校の推薦 | 志望理由・活動・面接・小論文など |
| 高校長の推薦 | いらない | 必要 | 原則いらない |
| 出願の時期の目安 | 1〜2月 | 秋以降 | 夏の終わり〜秋が多い |
| 準備の中心 | 教科の勉強 | 評定(成績)と学校生活 | 自己分析・書類・面接・活動 |
国公立大学でも広く行われている
総合型選抜は私立大学だけの入試ではありません。文部科学省のまとめでは、2027年度(令和9年度)入学者選抜で総合型選抜を行う国公立大学は161大学で、国公立大学全体の約9割にあたります(2026年7月末時点の数値)。
学力を見ないわけではない
「総合型選抜は勉強しなくても受かる」と考えるのは誤りです。大学によっては共通テストや独自の筆記試験、英語の資格、評定平均を出願の条件にしています。志望校の募集要項で、何が求められるかを最初に確かめましょう。
選考の流れと時期
総合型選抜は、書類審査のあとに面接や小論文などの試験があり、合格発表は秋から冬にかけて行われるのが一般的です。日程は大学ごとに違い、たとえば9月上旬に出願を受け付け、11月上旬に合格発表を行う国立大学の例もあります。
出願書類で問われること
中心になるのは志望理由書です。大学によっては、自己推薦書、活動報告書、入学後の学習計画書、事前課題の論文などを求められます。いずれも、自分がなぜその大学で学ぶ必要があるのかを、経験と将来の目標につなげて説明する書類です。
大学の「3つの方針」を読む
大学は、入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の方針(カリキュラム・ポリシー)、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を公表しています。総合型選抜では、このうち入学者受け入れの方針と自分の考えが合っているかが問われます。書類を書く前に、志望学部の方針を必ず読んでください。
専願か併願かを確認する
合格したら必ず入学することを条件にした「専願」の入試もあります。専願の大学は複数受けられないので、併願できる大学との組み合わせを早めに考えておく必要があります。
学年ごとにやっておきたいこと

総合型選抜は、高3になってから書類だけ整えようとすると、書く中身が足りなくなりがちです。学年ごとの目安を挙げます。
高1・高2|興味を広げて、評定を落とさない
興味のある分野の本を読む、地域の活動やボランティアに参加する、大学のオープンキャンパスに行くなど、「なぜその分野を学びたいか」の材料を集める時期です。評定平均を出願条件にする大学もあるので、定期テストの勉強も手を抜かないようにします。英検などの資格を条件にする大学もあるため、早めに取っておくと選べる大学が増えます。
高3の春〜夏|志望校を絞って書類を書き始める
募集要項が出そろう時期に、出願条件と日程を一覧にします。志望理由書は何度も書き直すものなので、夏休み前には下書きを始めるのが理想です。学校の先生に読んでもらう時間も見込んでおきましょう。
高3の秋|面接と小論文の練習を重ねる
書類を出したあとは、面接と小論文の練習が中心になります。面接では提出した書類の内容を深く聞かれるので、書いたことを自分の言葉で話せるようにしておきます。一般選抜も考えている場合は、教科の勉強を止めない計画が必要です。
塾を使うか、学校の支えで進めるか
総合型選抜の対策は、学校の先生の支えだけで進める人もいれば、専門の塾を使う人もいます。どちらが良いかは、学校の体制と子どもの状況で決まります。
学校の先生に頼めること
担任や進路指導の先生は、調査書を書き、志望理由書を読んで意見をくれることが多いです。総合型選抜で進学する先輩が多い学校なら、過去の書類や面接の情報も集まっています。まずは学校でどこまで見てもらえるかを確認しましょう。
専門の塾に頼めること
専門の塾は、自己分析の進め方、書類の添削を何度も重ねること、面接や集団討論の練習、併願の組み立てなどを継続して見てくれます。学校の先生が忙しくて何度も添削を頼みにくい、周りに総合型選抜を受ける人が少ない、という場合に助けになります。
総合型選抜の塾を選ぶ5つの基準

塾を使うと決めたら、次の5つで比べると判断しやすくなります。
書類を代わりに書かない方針か
志望理由書は本人が書くものです。代筆に近い手の入れ方をする塾では、面接で深く聞かれたときに答えられなくなります。「添削はするが本人の言葉で書かせる」と明言しているかを確かめましょう。
担当者の体制と授業の形
1人の講師が担当するのか、複数の担当がつくのか、個別授業なのか少人数のグループなのかを確認します。オンラインで受けられるか、授業の日時を自分で選べるかも、部活がある子には大切です。
合格率の数え方が書かれているか
合格率は、どの生徒を母数にしているかで大きく変わります。数字だけでなく、何校受けた生徒を対象にしたのか、どの入試を含めたのかが公開されているかを見てください。
料金の決まり方と追加費用
月額の決まったプランか、志望校や併願数に応じて個別に見積もる形かで、比べ方が変わります。教材費、模擬試験、自習室、追加授業の扱いも確認し、受験までの総額を出してもらいましょう。
一般選抜や定期テストとの両立
総合型選抜の塾の多くは、一般選抜の教科指導や定期テスト対策は行っていません。教科の勉強をどこで補うのかを、塾選びと同時に決めておく必要があります。
総合型選抜専門塾AOIの場合(公式情報で見る一例)
ここでは、総合型選抜を専門にする塾の一例として、AOIを公式サイトの情報(2026年10月確認時点)で紹介します。おすすめの順番を示すものではありません。
総合型選抜専門塾AOI は、京都に本社を置く株式会社花形が運営する塾です。授業は、志望理由書や小論文の添削、面接対策などを行う個別授業と、生徒同士で話し合う少人数の授業を組み合わせた形で、100本以上の映像授業も使えます。1人の生徒に3〜4名の担当講師がつき、授業の日時は自分で予約できます。校舎は渋谷・上野・横浜・大阪・京都などにあり、オンライン校は全国や海外からも受講できると案内されています。一般選抜や定期テスト、美術系の実技は対策の対象外とされています。
料金は、高1・高2向けが月4コマで週1回のペースのプランが月額22,000円(税込)からで、資格対策などのサブプランによって変わります。高3向けは志望校や併願数に応じて個別に作る形で、金額は無料の受験相談で提案されます。代筆をしないこと、無理な併願を勧めないことを方針として掲げています。
無料相談・カウンセリングの受け方

多くの塾が無料の相談やカウンセリングを用意しています。1回の相談を有効に使うため、次の順で準備しましょう。
ステップ1|興味のある分野と志望校の候補を書き出す
志望校が決まっていなくても構いません。好きな教科、興味のあること、これまでの活動、将来やってみたいことを箇条書きにしておくと、相談の時間を具体的な話に使えます。
ステップ2|評定平均と資格を手元に用意する
通知表の成績や英検などの資格は、出願できる大学を判断する材料になります。分かる範囲で用意しておきましょう。
ステップ3|親子で一緒に話を聞く
相談には保護者と本人がそろって参加すると、費用や通い方の話もその場で進められます。日程は家族で調整しておきます。
ステップ4|その場で決めずに比べる
相談の最後に料金プランを提案されたら、受験までの総額と、含まれる内容を書面で受け取ります。もう1つの塾や学校の先生の意見と比べてから決めて構いません。
よくある失敗と、総合型選抜が向かない場合
総合型選抜は合う人には大きなチャンスになりますが、準備の仕方を間違えると一般選抜の勉強まで遅れてしまいます。
よくある失敗は、出願条件を確かめずに準備を始め、評定や資格が足りないと後から分かることです。もう一つは、書類づくりに追われて教科の勉強を止めてしまい、不合格になったときに一般選抜で挽回できなくなることです。総合型選抜と一般選抜を両方考えるなら、週のうち何時間を教科の勉強に充てるかを最初に決めておきましょう。
また、学びたい分野がまだまったく見えていない、人前で自分の考えを話すことに強い抵抗がある、という場合は、無理に総合型選抜に絞らず、一般選抜を軸にしながら興味を探すほうが合うこともあります。
よくある質問
Q. 総合型選抜の対策はいつから始めればいいですか?
A. 高3の春からでも間に合う大学はありますが、自己分析や活動には時間がかかるため、高1・高2から少しずつ始める人も多いです。まずは志望しそうな大学の募集要項を読み、出願条件を知るところから始めてください。
Q. 活動実績がないと合格できませんか?
A. 出願条件に特定の活動実績が書かれていなければ、実績がなくても出願できます。大切なのは、実績の大きさより、経験から何を考え、大学で何を学びたいかを筋道立てて説明できることです。
Q. 評定平均が低いと受けられませんか?
A. 評定平均を出願条件にしている大学では、基準に届かないと出願できません。一方で、評定の条件がない大学もあります。条件は大学・学部・入試方式ごとに違うので、募集要項で確認してください。
Q. 専門の塾に通わないと合格は難しいですか?
A. 必須ではありません。学校の先生に書類を何度も見てもらえ、面接の練習相手がいるなら、塾なしで合格する人もいます。学校の支えだけでは足りないと感じたときに、塾を考えるとよいでしょう。
Q. 総合型選抜と一般選抜は両立できますか?
A. できます。ただし、書類や面接の準備に時間を取られるので、教科の勉強時間を先に確保しておく計画が必要です。総合型選抜の結果が出るまで、一般選抜の勉強を止めないことが大切です。
Q. 保護者は何をサポートすればいいですか?
A. 書類を代わりに書くのではなく、子どもの話を聞いて考えを言葉にする手助けをすることです。出願の締め切りや受験料、交通費などの日程とお金の管理も、保護者が一緒に見ておくと安心です。
総合型選抜は、募集要項で出願条件を確かめ、学年に合った準備を少しずつ進め、塾を使うなら無料相談で中身と総額を比べてから決める。この順番で進めれば、慌てずに本番を迎えられます。専門塾の話を聞いてみたい場合は、AOIの無料受験相談 のような相談の場で、自分の状況を一度話してみてください。
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