部活と勉強の両立は、毎日長く勉強することではなく、「時期に合わせて量を変え、疲れた日も最低ラインだけは続ける」ことで進めやすくなります。中学生の部活は、国のガイドラインで平日2時間程度・休日3時間程度が目安とされていて、残りの時間の使い方で差がつきます。
この記事では、まず部活の時間の目安を公的な資料で確かめます。そのうえで、普段・大会前・オフの時期ごとの1週間の組み方、すきま時間の使い方、疲れた日の最低ラインを、具体的な例で紹介します。
中学生の部活はどのくらいの時間か
結論から言うと、国のガイドラインでは、部活は週2日以上休み、1週間で11時間程度までが目安です。まずこの目安を知っておくと、勉強に使える時間を見積もりやすくなります。
国のガイドラインが示す活動時間と休養日
文部科学省(スポーツ庁・文化庁)は、2025年12月に部活動と地域クラブ活動のガイドラインを新しくまとめました。そこでは、活動時間と休みの日について、次のように示されています。
| 項目 | ガイドラインの目安 |
|---|---|
| 休養日 | 週2日以上 |
| 平日の活動時間 | 長くとも1日2時間程度 |
| 休日の活動時間 | 長くとも1日3時間程度 |
| 1週間の活動時間 | 11時間程度の範囲内 |
| 長期休み | 一定期間のオフシーズンを設ける |
出典:文部科学省「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」(令和7年12月)。学校の部活と地域のクラブの両方に参加する場合は、合わせて週11時間程度の範囲内とする、とも書かれています。
文化部も、同じ考え方で時間と休みが決められています。実際の時間は、都道府県や学校の方針で決まるので、学校から配られる部活の年間計画や月の予定表を確かめてください。
部活の時間から、勉強に使える時間を考える
平日に2時間部活をして、帰宅が18時半ごろになるとします。夕食、お風呂、睡眠の時間を引くと、自由に使えるのは1〜2時間ほどです。この中で、毎日たくさん勉強しようとすると続きません。
大切なのは、平日は「短い時間で毎日」、休みの日は「まとめて見直し」と役割を分けることです。次の章から、その組み方を時期ごとに見ていきます。
テスト前は部活が休みになる学校が多い
ガイドラインでは、定期テストの前後の一定期間を、学校全体の部活の休養日にすることも考えられる、とされています。テスト前に部活が止まる期間がある学校なら、その期間は勉強時間を大きく増やせます。
いつから部活が止まるかは学校によって違います。テストの日程が出たら、部活が休みになる日もカレンダーに書いておきましょう。
両立がうまくいかない理由
両立がうまくいかないのは、本人のやる気が足りないからとは限りません。多くは、時間の使い方の決め方に原因があります。
「時間があったらやる」になっている
部活のある日に「時間があったら勉強する」と考えると、ほとんどの日は時間がないまま終わります。疲れて帰ってきた日に、何をどれだけやるかをその場で決めるのは、大人でも大変です。
「夕食のあと20分、数学のワーク2ページ」のように、時刻と量を前もって決めておくと、迷う時間が減ります。
疲れた日にゼロになり、そのまま止まる
大会前で練習がきつい週は、勉強が0分の日が続きがちです。1日休むと、次の日も始めにくくなります。この「0が続く」ことが、両立が崩れるいちばん多いきっかけです。
疲れた日は量を大きく減らしてかまいません。ただ、0にはしない。この考え方は、後の章「疲れた日の最低ライン」でくわしく紹介します。
寝る時間が遅くなり、授業中に眠くなる
夜遅くまで勉強して、次の日の授業で眠くなってしまうと、かえって効率が落ちます。授業をしっかり聞くことが、部活のある中学生にとっていちばん時間のかからない勉強です。
寝る時刻を先に決め、そこから逆算して勉強の時間を置くようにしましょう。
時期別の1週間の組み方
部活には、普段の時期、大会やコンクールの前、オフの時期があります。勉強の量も、時期に合わせて変えるのが続けるこつです。

下の表は、平日に部活があり、週2日休みがある場合の例です。
| 曜日 | 普段の時期 | 大会・コンクール前 | オフ・休みが多い時期 |
|---|---|---|---|
| 月 | 部活のあと20分 | 部活のあと10分 | 40分 |
| 火 | 部活のあと20分 | 部活のあと10分 | 40分 |
| 水(部活休み) | 40分 | 30分 | 40分 |
| 木 | 部活のあと20分 | 部活のあと10分 | 40分 |
| 金 | 部活のあと20分 | 部活のあと10分 | 40分 |
| 土 | 部活のあと30分 | 試合・練習のあと10分 | 1時間 |
| 日(部活休み) | 1週間の見直し1時間 | 30分 | 苦手な単元に1時間半 |
上の表は、組み方を説明するための例です。部活の曜日や時間、子どもの体力に合わせて変えてください。
普段の時期は「平日は短く毎日、休みの日に見直し」
普段の時期は、部活のある平日は20分ほど、学校の授業の復習やワークを進めます。部活が休みの曜日に少し長めに時間をとり、日曜日に1週間分の間違えた問題を解き直します。
平日にやる教科は、曜日ごとに決めておくと迷いません。たとえば、月・木は数学、火・金は英語、水曜日は理科と社会、という分け方です。
大会・コンクール前は「量を減らして、つなぐ」
大会前の1〜2週間は、練習が長くなったり、休日に試合が入ったりします。この時期は、勉強の量を思いきって減らし、毎日10分だけでも続けることを目標にします。
やる内容は、英単語や計算問題など、短い時間で区切りのつくものが向いています。新しい単元を進めるより、授業でやったところの確認にとどめましょう。
オフの時期は「苦手の取り戻し」に使う
大会が終わったあとや、長期休みのオフの期間は、時間に余裕ができます。この時期は、普段の時期に手が回らなかった苦手な単元に戻る、よい機会です。
たとえば数学なら、前の学年の単元までさかのぼって解き直すこともできます。オフの時期にやることを、大会前のうちに1つ決めておくと、時間をむだにしにくくなります。
すきま時間の使い方
部活のある中学生は、まとまった時間がとりにくいぶん、10分前後のすきま時間をどう使うかが大切です。
すきま時間に向いている勉強・向かない勉強
すきま時間は、短い時間で終わり、途中でやめても困らない勉強に向いています。
| すきま時間の例 | 長さの目安 | 向いている勉強 |
|---|---|---|
| 朝、家を出る前 | 10分 | 英単語、前の日に間違えた計算問題1〜2問 |
| 部活が始まる前の待ち時間 | 5〜10分 | 英単語の確認、社会の用語の確認 |
| 夕食の前 | 15分 | 数学の問題を2〜3問、ノートで解く |
| お風呂のあと、寝る前 | 10分 | その日の授業のノートを見返す |
一方で、長い文章を書く課題や、新しい単元を初めて理解する勉強は、すきま時間には向きません。こうした勉強は、部活が休みの日にまわしましょう。
「帰ったらすぐ」の5分をつくる
部活から帰って、ソファで休むとそのまま動けなくなることがあります。帰ったら、着替える前に机に座って5分だけ英単語を見る、のように「帰ってすぐの5分」を決めておくと、そのあとの勉強に入りやすくなります。
5分で終わってもかまいません。始めるきっかけをつくることが目的です。
スマホは使う時間と場所を決める
単語アプリや学習アプリを使えば、すきま時間に勉強しやすくなります。ただ、スマホを開くとほかのことが気になってしまう子もいます。
勉強に使うときは、通知を切る、リビングで使う、時間を決める、といった家庭のルールを先に決めておきましょう。
疲れた日の最低ライン
疲れた日の勉強は、量より「0にしないこと」を優先します。最低ラインを家族で決めておくと、疲れた日にも迷わずに済みます。

最低ラインは「5分・1つ」で決める
最低ラインは、どんなに疲れていてもできる量にします。目安は「5分で終わる」「やることが1つだけ」の2つです。
- 英単語を5つ見る
- 数学の計算問題を1問だけノートで解く
- 今日の授業のノートを1ページ見返す
- 明日の時間割をそろえ、提出物を確かめる
決めた最低ラインができたら、その日は「やった日」にします。カレンダーに印をつけると、続いていることが目に見えます。
宿題と提出物だけは先に片づける
疲れた日でも、次の日に出す宿題と提出物は先に終わらせます。中学校の成績は、テストの点だけでなく、提出物や授業での取り組みも合わせて評価されることが多いからです。
宿題が多い日は、宿題をすることが、その日の最低ラインの代わりになります。
なお、熱がある、頭が痛いなど、体調が悪い日は、勉強より休むことを優先しましょう。最低ラインはあくまで「疲れているけれど元気な日」のためのものです。休んだ日の分は、部活が休みの日に少しずつ取り戻せば大丈夫です。
学年別の両立の考え方
部活と勉強のバランスは、学年によって変わります。学年ごとに、気をつけたいことを整理します。
中1は「部活に慣れる時期」と割り切る
中1の春から夏は、部活にも中学校の生活にも慣れるだけで疲れる時期です。最初から長い時間勉強しようとせず、宿題と授業の復習を毎日続けることを目標にします。
最初の定期テストの前に、部活が休みになる期間の過ごし方を一緒に考えておくと、テスト勉強の形をつかみやすくなります。
中2は練習が増えるので、苦手を早めに見つける
中2は、部活の中心になり、練習や大会が増える学年です。勉強の時間が減りやすいので、定期テストの結果を見て、点が下がり続けている教科があれば、早めに手を打ちましょう。
数学は、中1の単元が分からないと中2の単元も分からなくなりやすい教科です。オフの時期に中1の単元へ戻って解き直すのも1つの方法です。
中3は引退後の切り替えを先に決めておく
中3は、夏ごろに部活を引退する子が多く、そこから受験勉強に切り替えます。引退してから何をするか考えると、最初の1〜2週間がばたばたしがちです。
引退の前に、「部活をしていた時間に何をするか」を決めておきましょう。部活の時間をそのまま勉強の時間にすると、生活のリズムを保ちやすくなります。
保護者ができるかかわり方
保護者ができることは、勉強を教えることより、続けやすい環境を整えることです。
声をかけるのは「量」ではなく「決めたこと」
「もっと勉強しなさい」と言われても、何をすればよいか分かりません。声をかけるときは、「今日の最低ライン、もうやった?」のように、本人が決めたことを確かめる形にすると、言い合いになりにくくなります。
部活の予定表を一緒に見る
月の初めに、部活の予定表とテストの日程を並べて、家族で見ておくと、忙しい週と余裕のある週が分かります。忙しい週の前に、勉強の量を減らすことをあらかじめ決めておくと、本人も焦らずに済みます。
部活と勉強の両立には、やる気を保つ工夫も役に立ちます。中学生のやる気を引き出す方法や、中学生の数学の勉強法の記事もあわせてご覧ください。
すきま時間の数学練習に使えるマナモン
部活で忙しい中学生が、短い時間で数学を練習する方法の1つに、マナモンがあります。マナモンは、LINEで使う中学生の学習アプリで、株式会社THREE D PLUSが運営しています。
- LINEで友だち追加すると自動でログインでき、アプリのダウンロードや会員登録は要りません
- 中1〜中3の中学数学の全範囲を解き放題で、オフの時期に前の学年へさかのぼることもできます
- 同じ単元でも数字が毎回変わる問題で、答えを覚えるのではなく考え方が身についたかを確かめます
- 答えはアプリに入力せず、ノートで解いて、◎△で自分でチェックします
- ポイント・ランク・連続記録で、毎日の取り組みが見えます
疲れた日は1問だけ解いて記録をつなぐ、オフの時期は苦手な単元をまとめて解く、といった使い方ができます。料金は月額888円(税込)の表示で、お支払いは6か月分5,328円(税込)をまとめて行う6か月ごとの自動更新です。登録日から30日間は無料で試せます。くわしくはマナモンのトップページをご覧ください。
よくある質問
部活のある日は、どのくらい勉強すればいいですか
決まった正解はありませんが、まずは20分ほどを目安に、毎日続けられる量から始めるのがおすすめです。大会前などで疲れている時期は10分、最低ラインの5分でもかまいません。部活が休みの日に、少し長めに時間をとって見直しをしましょう。
部活をやめたほうが成績は上がりますか
部活をやめたからといって、その時間を勉強に使えるとは限りません。まずは時期に合わせた1週間の組み方や、すきま時間の使い方を試してみてください。それでも生活が回らないときは、本人の気持ちを聞きながら、学校の先生にも相談しましょう。
帰ってくると眠ってしまいます。どうすればいいですか
帰ってすぐの5分だけ勉強する、夕食の前に15分だけ数学を解く、など、疲れきる前に短く取り組む方法があります。どうしても眠い日は、早く寝て、朝の10分に回すのも1つの方法です。
部活が休みの日は、何をすればいいですか
平日にできなかったことと、1週間で間違えた問題の解き直しに使います。オフの時期なら、苦手な単元に戻って解き直すのもおすすめです。1日中勉強するより、時間を決めて取り組み、残りは体を休めましょう。
部活の時間は学校によって違いますか
違います。国のガイドラインは週2日以上の休養日、週11時間程度までを目安としていますが、実際の時間は都道府県や学校の方針で決まります。学校から配られる部活の予定表で確かめてください。
大会前でテスト勉強の時間がとれません
大会とテストが近い時期は、まずテストの範囲表を見て、範囲の中で点を取りやすい単元から手をつけます。毎日10分でも、範囲のワークを少しずつ進めておくと、大会が終わってからの追い込みが楽になります。
マナモンを30日間、無料でためす
マナモンは、LINEで使う中学生の学習アプリです。中学数学の中1〜中3の全範囲を、数字が毎回変わる問題と、途中式を飛ばさない解説でくり返し練習できます。アプリのダウンロードや会員登録は不要で、LINEで友だち追加すればすぐに始められます。最初の30日間は無料です。
LINE ID:@072mbxze / 料金や対象範囲はマナモンのトップページをご覧ください。運営:株式会社THREE D PLUS

