中学数学の参考書おすすめ8選|目的別・レベル別の選び方と使い方

中学数学の参考書おすすめ8選|目的別・レベル別の選び方と使い方

中学数学の参考書は、目的と今のレベルに合わせて選ばないと、読み切れずに本棚に眠ったままになりがちです。この記事では、参考書と問題集の違い、目的別・レベル別の早見表、おすすめの参考書8冊、そして成績につなげる読み方を具体的にまとめました。自分に合う1冊と、その使い方がこの記事で決まります。

目次

参考書と問題集の違い

本選びの前に、参考書と問題集の役割の違いを押さえておきましょう。ここがあいまいだと、「参考書を読んだのに解けない」「問題集を解いても意味が分からない」ということが起こります。

種類主な役割伸びる力使う場面
教科書授業で習う内容の基本単元の全体像授業・予習
参考書考え方・公式の意味・解き方の手順をくわしく説明する理解する力、なぜそうなるかを説明する力授業で分からなかった所の確認、苦手単元の学び直し
問題集練習問題をたくさん解く解く速さと正確さ演習量の確保、定期テスト・入試対策

参考書でインプット、問題集でアウトプット

理想の流れは「参考書で理解する→問題集で解く→間違えた問題を解き直す」です。参考書は読むだけでは点数に結びつきません。読んだら必ず同じ単元の問題を解いて、本当に分かったかを確かめましょう。時間の使い方は「読む3割・解く7割」くらいが目安です。

教科書だけで分かるなら、参考書は必須ではない

教科書の説明で理解できているなら、無理に参考書を買う必要はありません。参考書が力を発揮するのは、「教科書を読んでも意味が分からない」「塾に通わず自分で勉強したい」という場合です。まずは図書館で借りて、自分に合うか試してから買うのもよい方法です。

参考書を選ぶ前に確かめる3つのこと

目的:何のために使うか

定期テスト対策、高校受験対策、苦手の克服、先取り学習のどれが目的かで、選ぶ本は変わります。定期テスト対策なら教科書の内容に沿った本、受験対策なら入試でよく出る解き方をまとめた本が向いています。

レベル:今どこでつまずいているか

授業についていけないなら基礎、授業は分かるがテストで点が伸びないなら標準、入試で高得点を狙うなら発展のレベルを選びます。書店では、自分の苦手な単元のページを開き、説明を読んで理解できるかを確かめてください。読んでも分からない本は、今の自分には難しすぎます。

時間:毎日どれくらい使えるか

毎日30分使えるのか、週末だけなのか、テスト前に集中して使うのかで、選ぶべき分量が変わります。分厚い本は途中で止まりやすいので、時間が限られている人は、短い単元に区切られた薄めの本から始めましょう。

目的別・レベル別の早見表

この記事で紹介する8冊を、レベルと目的で整理しました。自分の当てはまる行から、まず1冊を選んでください。

こんな人レベルまず選ぶ1冊次に進む1冊
授業についていけない基礎中学数学をひとつひとつわかりやすく(学研)くわしい数学(文英堂)
中3で受験前に全体を復習したい基礎〜標準やさしくまるごと中学数学(学研)塾技100(文英堂)
定期テストで高得点を取りたい標準チャート式 中学数学(数研出版)最高水準問題集(文英堂)
解き方の使い分けで迷う標準中学数学の解き方をひとつひとつわかりやすく(学研)塾技100(文英堂)
難関校を目指す発展最高水準問題集(文英堂)高校への数学(東京出版)

中学数学の参考書おすすめ8選

レベルごとに8冊を紹介します。同じ本でも改訂で構成が変わることがあるので、買う前に書店で中身を確かめてください。

基礎レベル:授業についていけない・学び直したい

  • 中学数学をひとつひとつわかりやすく(学研):1つの単元が見開きで完結し、左で説明を読み、右の書き込み式の問題で確かめる構成です。イラストが多く、数学が苦手でも読み進めやすい1冊です。中1・中2・中3の学年別なので、つまずいた学年から始められます
  • やさしくまるごと中学数学(学研):中学3年分の内容を1冊で見渡せる本です。全体をざっと見直したい中3や、どこでつまずいたか分からない人の確認に向いています

標準レベル:定期テストで高得点を取りたい

  • くわしい数学(文英堂):教科書の内容に沿って、例題・解説・練習問題が整理されています。説明がくわしく、定期テスト対策から受験の基礎づくりまで幅広く使えます
  • チャート式 中学数学(数研出版):例題・解説・類題のセットで、解き方のパターンを体系的に身につけられます。類題が多く、自分で学習を進めやすい構成です。詳しい使い方はチャート式 中学数学の使い方で解説しています
  • 中学数学の解き方をひとつひとつわかりやすく(学研):「どの解き方を使えばよいか」を判断する力をつけることに重点を置いた本です。問題のパターンが分類されているので、解き方の使い分けを整理できます

発展レベル:難関校を目指す

  • 最高水準問題集(文英堂):難関の私立・国立高校を目指す人向けで、難しい問題まで収録されています。解説を読みながら、難問の考え方の道筋を学べます
  • 高校への数学(東京出版):難関校対策向けの月刊誌です。思考力を問う問題に継続して取り組みたい人に向いています

受験の総仕上げ:解き方を整理したい

  • 塾技100(文英堂):入試で使える解き方のテクニックを、項目ごとに整理して収録した本です。基礎を一通り終えた中3が、入試問題に向けて解き方の引き出しを増やすのに使えます

難関校向けの問題集をもっと比べたい人は、中学数学ハイレベル問題集おすすめ7選も参考にしてください。

参考書の使い方|読んで終わりにしないコツ

最初から全部読もうとしない

参考書を1ページ目から通して読もうとすると、時間がかかって途中で止まりがちです。テストの間違いを見直して苦手な単元を特定し、その章から読み始めましょう。定期テスト前ならテスト範囲の章だけ、受験前なら苦手な分野の章だけ、と必要な部分に絞るのが続けるコツです。

例題は「自分ならどう解くか」を考えてから解説を読む

例題を見たら、すぐに解説を読まず、まず自分で解き方を考えます。そのうえで解説を読むと、自分の考えのどこが違ったかがはっきりします。解説を読んだら本を閉じ、白紙に例題をもう一度解いてみましょう。何も見ずに解けたら、その単元は理解できています。

「なぜこの手順か」を声に出して説明する

理解できたかを確かめるいちばん簡単な方法は、解き方を言葉で説明してみることです。たとえば一次方程式なら「x の項を左辺、数の項を右辺に移項する。移項すると符号が変わるのは、両辺に同じ数を足したり引いたりしているから」のように説明できれば、手順だけでなく理由まで分かっています。

読んだ単元はその日のうちに問題を解く

参考書で理解した単元は、問題集や学校のワークで同じ単元の問題を解いて定着させます。間違えた問題は翌日に解き直しましょう。同じ日に解き直すと答えを覚えているだけで解けてしまうので、日を空けることが大切です。

状況別・学年別の使い方

同じ参考書でも、時期や状況によって使い方を変えると効果が上がります。

状況向いている参考書使い方
定期テストの2週間前くわしい数学など、教科書の内容に沿った本テスト範囲の苦手単元の例題を2〜3回読んで、解けるか確認する
受験勉強を始めたばかり中学数学の総復習、やさしくまるごと中学数学中1・中2の苦手単元を中心に、全範囲を確認する
点数が伸び悩んでいる中学数学の解き方をひとつひとつわかりやすく解き方の使い分けを重点的に整理する
難関校に挑戦する最高水準問題集、塾技100入試レベルの問題の考え方と解き方を身につける

中1・中2:授業と並行して使う

中1・中2は、授業で習った単元をその日のうちに参考書で確認するのが基本です。授業で分からなかった所だけ参考書を読み、例題を解き直してからワークに進みましょう。中1の正負の数・文字式・方程式は、中2の連立方程式や一次関数の土台になるので、ここで分からない所を残さないことが大切です。

中3:基礎の本から入試向けの本へ段階的に

中3は、夏休みまでに中1・中2の苦手単元を総復習用の本で見直し、学校で習う中3の単元(平方根、二次方程式、関数y=ax²、相似、三平方の定理など)は授業に合わせて理解を固めます。夏以降は「塾技100」などで解き方を整理し、過去問の演習に進む流れが目安です。基礎に不安がある場合は「ひとつひとつわかりやすく」→「くわしい数学」→「チャート式」、授業が理解できている場合は「チャート式」→「最高水準問題集」→過去問の順に進めましょう。

無料の映像教材と組み合わせる

参考書の説明を読んでもイメージがわかないときは、映像の解説を見ると理解しやすくなります。NHK for School や eBoard(イーボード)では中学数学の解説動画を、Khan Academy(カーン・アカデミー)では単元ごとの解説と練習問題を、無料で利用できます。参考書で読んだ内容を別の角度から説明してもらうつもりで使いましょう。

参考書を読んだあとに解く問題を増やしたい人は、中学数学の問題集おすすめ7選で、レベル別の問題集と3周で仕上げる使い方を紹介しています。

よくある質問

参考書は何冊買えばいいですか?

「メイン1冊+苦手分野用のサブ1冊」の2冊までが目安です。メインの1冊を決めて使い込み、特定の苦手分野だけ別の本で補います。3冊以上になると、どれも中途半端に終わりやすいので注意しましょう。

チャート式と「ひとつひとつわかりやすく」はどちらが難しいですか?

チャート式のほうが難しく、問題の量も多くなっています。「ひとつひとつわかりやすく」は理解を重視した基礎向け、チャート式は演習の量を重視した標準向けです。数学が苦手なら「ひとつひとつわかりやすく」から始め、終えたらチャート式の例題に進むとスムーズです。

参考書を読むだけで成績は上がりますか?

読むだけでは上がりません。読んで分かった気になっても、実際に問題を解くと手が止まることはよくあります。参考書を読んだら、必ず同じ単元の問題を解いて「解けるか」を確かめてください。

参考書と教科書はどう使い分ければいいですか?

教科書は授業の基本の教材、参考書は授業で理解できなかった所を補う教材と考えます。「授業で習う→教科書の例題を復習→分からない所は参考書で確認→問題集で練習」という流れで使い分けると、むだがありません。

まとめ|目的とレベルに合う1冊を、解く練習とセットで使う

中学数学の参考書は、目的・レベル・使える時間の3つを確かめてから選びましょう。基礎固めなら「ひとつひとつわかりやすく」、定期テストの高得点なら「チャート式」、難関校なら「最高水準問題集」が出発点になります。そして参考書は、苦手な単元から読み、読んだら同じ単元の問題を解く、という使い方で初めて点数につながります。

参考書で理解した単元の問題を解くときは、マナモンも使えます。LINEで使う中学生向けの学習アプリで、単元を選んで問題を解き、答えと解説(途中の考え方の手順)をその場で確かめられます。

中学数学の参考書おすすめ8選|目的別・レベル別の選び方と使い方
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