中学数学の確率問題は「全ての場合の数」と「条件に合う場合の数」を正確に数えることが基本です。樹形図・表・計算の3つのアプローチを使いこなすことで、基礎から入試問題まで対応できるようになります。
目次
確率の基本公式と考え方

| 確率の基本 | 内容 |
|---|---|
| 確率の定義 | P(A) = (Aが起こる場合の数) ÷ (全ての場合の数) |
| 確率の範囲 | 0 ≤ P(A) ≤ 1(必ず0以上1以下) |
| 余事象の確率 | P(Aが起きない) = 1 – P(A) |
| 確率の基本性質 | 全事象の確率の合計 = 1 |
確率問題の3つのアプローチ
- 樹形図を書く:コインを2〜3回投げる・さいころを2回振るなど、順番に結果が変わる問題に有効。全ての結果を枝分かれで書き出し、条件に合うものを数える。問題数が少ない(全事象が20以下)場合に特に有効
- 表を書く:さいころを2個振って出た目の和・積などを求める問題に有効。縦軸・横軸に各さいころの目を配置した6×6の表を作り、条件に合うマスを数える。2個のものを組み合わせる問題全般に使える
- 計算で解く:全事象・条件事象をそれぞれ計算で求める。「n個からr個選ぶ組合せ(nCr)」などの考え方を使う。高校数学の内容だが、中学でも「順番のある選び方(順列)」と「順番のない選び方(組合せ)」の区別が重要
確率の頻出問題パターンと練習のポイント

| 問題パターン | 解法 | よくある間違い |
|---|---|---|
| コインを3回投げる問題 | 樹形図(8通り) | 「表が2回出る」を確率2/3と誤解する |
| さいころ2個の目の和 | 6×6の表を作成 | (1,5)と(5,1)を同じと数える |
| カードを引く問題 | 樹形図または計算 | 引いたカードを戻すか戻さないかの確認漏れ |
| 当たりくじを引く問題 | 余事象(全部はずれ→1から引く) | 直接数えようとして計算が複雑になる |
| 3人から2人を選ぶ組合せ | 順番なし→3通り(AB=BA) | 順番ありの6通りと混同する |
確率問題の練習ステップ
- STEP1:定義を確実に覚える 「確率=(条件に合う場合の数)÷(全事象の場合の数)」の定義を完全に暗記する
- STEP2:コインの基礎問題から始める コインを2〜3回投げる問題で樹形図を書く練習をする。全事象を漏れなく書けるようになることが先決
- STEP3:さいころ問題で表を使う練習をする さいころ2個の問題で6×6の表を書く練習をする。余事象を使う問題も含めて解く
- STEP4:カード・球を引く問題に挑戦する 「戻す・戻さない」「順番あり・なし」の区別が必要な問題に取り組む
- STEP5:余事象の活用を練習する 「少なくとも1回〜」「全部〜にならない」系の問題は余事象(1から引く)を使うと計算が楽になる
よくある質問(FAQ)
Q: 樹形図はどんな時に使えばいいですか?
A: 全ての場合の数が20〜30以下の問題(コイン2〜3枚・さいころ1個・カード2〜3枚選ぶ問題など)に有効です。全事象が多すぎる場合は表や計算の方が効率的です。入試では「コインを3回投げる(8通り)」「さいころ1個を2回振る(36通り)」程度の問題が多いため、樹形図と表の両方を使えるようにしておくことを推奨します。
Q: 確率が1を超えてしまう場合はどこが間違っていますか?
A: 確率は必ず0以上1以下のため、1を超えた場合は分母(全事象の数)が小さすぎるか、分子(条件に合う場合の数)が大きすぎる計算ミスがあります。最も多い原因は「全事象を正確に数えられていない」ことです。樹形図や表を使って全事象を再確認してください。
Q: 余事象はどんな問題で使いますか?

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